2016年TRY360苗場

「2016年TRY360、その1」  ロングライドにチャレンジ
2016年9月、秋雨前線と台風の影響で24日まで22日が雨という異常気象。
10日間天気予報や週間天気予報もTRY360当日の予報は芳しくありません。
ただ、大雨や一日中雨ではなさそうなのが救いでした。

スタッフを含め66名、初参加21名、そのうち女性9名とエントリーは数は2番目、女性のTRYは過去最大となりました。
グループ数は10、最大の難ルート草津白根越えは1組、軽井沢3組、苗場6組での挑戦です。
初参加のメンバーのサポートには走力に優れ、経験もありルートにも精通しているベテランにガイドをお願いいたしました。
また、今回はOXエンジニアリングの4台の14インチ折りたたみBIKE、PECOでのチャレンジも実現。
スタート時は雨こそ落ちてこないものの湿気は多く気温は高めです。
記念撮影の後、見送りの平田さん岡村さんに見送られ午前2時出発。
平地巡航速度28km/hで一路日本海の新潟県上越市直江津を目指します。
船橋市川付近までは視界が悪く、サングラスに霧の水滴が付着して走りにくいコンディション、
外環状線下のルートでは、PECO隊と同時進行、若干の小雨に降られましたがレインウェアーを着込むほどでもなく
順調に行程を進みます。
埼玉県さいたま市南区 国道17号 ファミリーマートにて第1回目の休憩
52km地点、4時47分、昨年データーは4時45分、なんと2分しか違いません。
とり五目のおにぎりと三角サンドが朝食代わりです。

国道17号、さいたま市は信号が多くほとんど赤信号にひっかかる状況なので、スピードはおさえてと伝えます。
7時20分、100km地点熊谷通過、バイパスに入ります。
熊谷市玉井セブンイレブンにて水分補給、7時27分。
最速隊を除いて一番早く到着すると思われる伊藤チームと遭遇。

140km地点の前橋県庁前は9時15分、北橘ファミリーマート147km9時40分。

10時50分 永井食堂 もつ煮定食にて腹ごしらえ。
午前9時より営業、土日は長蛇の列の人気店ですが、幸い並ぶことなく入店。
朝からもつ煮を堪能しました。

赤城山ヒルクライム参加の岡村さん、出現。

永井食堂でエネルギー補給を完了。
猿ヶ京のコンビニまでは登り区間の始まりです。
呼吸を乱さないようにマイペースに徹します。

三国峠のトンネルを越えると苗場スキー場。
あと3ヶ月もすると白銀の世界、
三国峠のコーナーは55、標識がC55がみえると峠の頂です。
生憎と峠付近より雨が降り出します。
202km地点、チームトッチー、チームオサム先着隊と記念撮影

低温と雨に濡れたため両手の指が真っ白になり感覚がなくなってくる。
昨年の草津白根の下りでも同じ症状に悩まされたのだが、今回はそれほど気温も低くないのに程度はかなり酷い。
雨と路面が悪く度重なる振動の所為で血行障害が発生しているようです。

レイノー現象:手足の指先が白くなったり、チアノーゼと言われる紫色に変色して、しびれや痛みを感じます
に近いようです。

苗場からの下りでは、時々止まって手を温めながらの走行となりました。
グーパーしたり腕を振ったりしても血行は回復せずシフトレバー操作はほとんど出来ませんが
ブレーキレバーは手のひら全体で操作できるので助かりました。

スキーでよく通ったみつまたかぐらを通過、やっと右手のコンビニに到着。
登り始めまでアシストしてくれた本体3名はすでに居らず、三国峠で一緒だったチームトッチーのメンバーと合流。
早速ホットコーヒーで身体を温めようとするが、指先が動かずに代金を払うのに四苦八苦です。
Hさんが
「ハイ」
暖かい缶入りのコーンスープを頂きました。
温かいお気持ちに真っ白だった指先にも血行がよみがえって来ました。

程なくチームオサム本体も到着です。月夜野ののぼりで辛そうだったおにぎりちゃんも元気に峠を越えてきました。
素晴らしい~

スタート前にオサムちゃん
「田野さんの足で六日町経由だと何時に着くの?」
「う~ん、21時半かな」
「そんなにかかるんだ」

六日町ルート

※地図クリックで詳細が出ます。

さすがにリーダー、よくわかってらっしゃる。
「石打から曲がったほうが近いよね」
「10kmぐらい近いけれど、かなり急な峠ですよ」

石打最短ルート

※地図クリックで詳細が出ます。

そんな会話を交わしながら再スタート。
「直江津で合いましょ」
午前2時に同時スタートした色々なチームが200km以上はなれたこの場所で再会、これが直江津の楽しいところです。

ABルートの比較
距離 A 83km
B 72km
登り A 895mアップ
B 990mアップ
11km長いがのぼりが少ないほうがよいか、11km短いけれど100mアップを選ぶか
悩むところです。

越後湯沢を通過、魚沼平野は美味しいコシヒカリの生産地。
南風と大きな背中のNさんのアシストを受けながら六日町美谷島より国道17号と別れ253号に入ります。

時間は16時50分
足の残っている連中は20時前後到着かな~
私は・・・

身体を冷やした雨も上がりました。
ここから六日町スキーリゾートまでは全ルートの中でも一番急勾配が続くところです。
「マイペースでとことと行きますから」
と同行のNさんに先行してもらいます。
Nさんの大きな背中がどんどん小さくなっていきます。

さあここからはひたすら我慢、雪囲いのシェードやトンネル区間が多く、また路面状況も悪いので250km以上走行してきた身体には堪えます。

自分の中ではTRY360として千葉から直江津までの苗場ルートを走りきるのは今回が最後と決めているので辛さをかみ締めながら楽しみながらペダルを回します。
八箇峠をクリアーすると十日町までは下り。
冷え込みに注意しながらレインジャケットを着込みましたが、また指先が冷えて感覚が無くなってきます。
我慢しながら十日町のコンビニに駆け込み指先の復活をまって出発。

六日町よりの3峠
1: 6km 340mup
2: 5.5km 180mup
3: 9km 166mup

峠をこえ平地区間に入り、ひろ坊に予定到着時間を連絡。
程なくすると後ろから大集団。
チームトッチーの面々です。
全員元気な様子、一緒にゴールできるのは嬉しい!

懐かしい日本海の潮の香り、そして空気感。
21時40分、ゴール。
「ゴールの写真撮りますよ」

真っ先にひろ坊のスタッフに挨拶
シャワーを浴びて第27回TRY360Tシャツに着替えみんなの待つ2階の座敷へ行きます。

苗場最速チームは3時台に到着、岡ちゃんがTシャツを配ってくれる。
疲れているのに有難う。

すでに到着のメンバーと生ビールで乾杯!
もちろん餃子も(^^)

今回のTRY360には他に重要なプロジェクトがありました。
OXエンジニアリングの14インチ折りたたみ自転車による千葉→直江津の挑戦です。
様々なトラブルもありましたが
岸PECO、黒PECOにコントロールされたPECO隊も23時50分無事到着しました。
メカトラのダイジPECOとサポートのサノPECOも0時30分ごろ到着。
最後の軽井沢ルート、ブルベ山本隊も1時30分ゴール。

たくさんの笑顔に出会うことが出来ました。

エントリー 66名
スタート 64名
途中ゴール 4名
完走 60名 (全コース走破 57名、完走認定 3名)

完走者も多く感動的なTRY360となりました。
初TRYのメンバーを含むチームを的確にコントロールしていただいた
経験あるメンバー様、有難うございました。
このイベントを支えていただいているひろ坊餃子の皆様、本当に有難うございました。

「TRY360あとがき」  自転車

オプションの翌朝日本海を眺め自転車立てには14名の方が参加
同じく富山まで走り(130km)ます寿司を食べるツアー
は次回持ち越しとなりました。

驚くべきは
Nさん翌日長野まで登り返して善光寺詣で、輪行にて帰還
Tさん日曜日月曜日と3日間(野宿)走り続け700km越え
Oさん長野まで輪行、草津白根逆ルートで草津温泉宿泊
ゆったり温泉で疲れを癒し、翌日下りなので走って帰って来ちゃいましたとの事
直江津ゴール後もそれぞれの想い、それぞれの楽しみ方を貫きながらTRY360を楽しんでいただき嬉しいです。

一歩踏み出してTRY
360日継続
ペダルを回し続けている限り必ず目的に到達できる

ご参加いただいた皆様には十分にこのTRY360精神は伝わったはずです。
そして仲間の有難さも体験していただけたと思います。
大きなトラブルやけが人も無くこのイベントを終えることが出来たのはご参加いただいた皆様のお陰です。

まずTRYすると決めること
志で自分は変えられる
それを身をもって体験することが最も大切だと思います。
今後も、TRY360が皆様にとって永続的に続くイベントとして成長するよう願っております。

ありがとうございました。

私にとって多くの方々と一緒に走った時間は宝物ですが、
千葉→直江津ワンデーツーリングとしてのTRY360は、次回2017年軽井沢ルートで完結の予定です。
単に走りきるだけであればおそらくあと5年ぐらい行けると思います。
ただ自分の中のTRY360は、集団の前を引きながらコントロールし初参加の方々と共に苦しさや楽しさを味わい
完走の喜びを分かち合うことにあります。
ここ数年は前に出る力も無くなって来ました。
永くこのイベントを楽しむ為に2018年以降は新幹線利用で軽井沢または高崎まで輪行しTRYを行う予定です。
いままで走力や距離に不安な方や混雑した国道はできるだけ避け
美味しいものを食べ景色を満喫、そんな心地よいツーリングを楽しみたい方のガイドをさせて頂くことにいたします。
もちろん、今までどおりレギュラーのTRY360も開催いたします。

次回2017年9月最終土曜日TRY360も楽しみにしています。
宜しくお願いいたします。

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